よくあるご質問

商品の選び方から、育苗〜収穫までの具体的な使い方、飽差管理まで。
生産者の方からよくいただくご質問にお答えします。

商品の選び方

QS agriの資材は「葉から」「根から」「土から」の3つの方向から株を支える設計です。

葉面散布と灌水肥料、どちらから始めればよいですか?

役割が違うため、目的に合わせてお選びください。

  • 葉面散布(QS-B3・QS-B4・YMC-E・Si):アミノ酸・有機酸・カルシウム・ケイ酸を葉から補給し、光合成でつくった糖の消耗を抑えます。育苗期や高温期など、株に負担がかかる時期に特に効果的です。
  • 灌水肥料(QS-BH1・QS-BH2):定植後の基本となる施肥です。この2剤だけで5大要素と微量要素をまかなえます。

今の施肥体系を大きく変えずに試したい方は葉面散布スタートキット、施肥体系を見直したい方は灌水スタートキット(100L用・200L用)がおすすめです。

QS-BH1・BH2・BH3・BH5、どれを選べばよいですか?

灌水肥料は、基本的に次のどちらかの組み合わせでお使いいただきます。

  • QS-BH1 + QS-BH2(+硝酸カルシウム・硝酸マグネシウム)
  • QS-BH3 + QS-BH5(+硝酸カルシウム・硝酸マグネシウム)

BH1・BH2は生育ステージに合わせて配合比を変える基本の組み合わせ、BH3・BH5は樹勢の回復や収穫量アップを目的とした配合です。

BH1とBH2の違いは次のとおりです。

QS-BH1QS-BH2
窒素の形アンモニア態窒素が主体(7.9%)硝酸態窒素が主体(8.7%)
重視する成分リン酸カリ
主に使う時期栄養成長期(株の伸長・花芽形成)結実期(玉太り・糖度アップ)

イチゴは、葉や根を育てる時期はアンモニア態窒素、実をつける時期は硝酸態窒素を多く必要とします。そのため、生育に合わせて2剤の配合比を変えていくのがQS式の基本です(配合比は「時期別の使い方」をご覧ください)。

どの組み合わせが合うか迷う場合は、無料相談でお気軽にご相談ください。

楽農美人は肥料ですか?

肥料ではなく、多種類の微生物を含む複合微生物資材です(有機JAS対応)。QS agriオリジナル仕様の「楽農美人SP」は、約100種類の微生物を含みます。土の中の微生物の種類を増やして、偏った状態を立て直すことを目的としています。

  • 発根促進:ペニバシラス属菌が発根を助ける植物ホルモン(オーキシン)の生成を促し、根張りを良くします
  • 病害の抑制:炭疽病菌・萎黄病菌の増殖を抑える働き(静菌作用)があります
  • 連作障害対策:微生物のバランスを整え、土を健全に保ちます
  • 暑さ対策:株の耐暑性を高める働きがあります

肥料と併用してお使いいただけます。

味や食感を良くしたい/花芽を早くつけたい場合は?
  • 食味・食感の改善:QS-H4、QS-S3
  • 花芽分化の促進:QS-H3(5種類の海藻を使った液状肥料)

いずれも基本の施肥に追加して使う資材です。QS-H3の具体的な使い方は「時期別の使い方」をご覧ください。

楽農美人のラベルが2種類あるようですが、中身は違いますか?

中身が違います。

楽農美人楽農美人SP(サポーター)
ラベルピンクグリーン
微生物の種類約60種類約100種類
位置づけ一般流通品(農協などでも購入可)QS agriのオリジナル仕様。微生物の量を増やしています

お手元の商品がどちらか分からない場合は、ラベルの写真を添えてお問い合わせください。

他社の肥料や資材と組み合わせて使っても大丈夫ですか?

組み合わせて使うこと自体はできますが、成分の重なりに注意が必要です。

ホウ素などの微量要素は多くの資材に少しずつ含まれているため、複数の資材を同時に使うと、気づかないうちに与えすぎになることがあります。微量要素は不足だけでなく過剰でも生育障害の原因になります。

他社の資材と併用する場合は、事前にそれぞれの成分表を確認するか、お使いの資材名を添えてご相談ください。

カルシウム資材と灌水肥料を同じタンクで混ぜてもいいですか?

分けてください。灌水肥料に含まれるリン酸とカルシウムがタンク内で結合し、沈殿や詰まりの原因になり、どちらも効きにくくなります。肥料タンクとカルシウムタンクは別にして運用してください。

農薬と混ぜて散布できますか?

楽農美人は、1000倍希釈で農薬と混用できます。農薬散布のたびに混ぜていただくと、散布の手間を増やさずに微生物を補給できます。

一方、QS-B3・QS-B4・YMC-Eは、農薬との混用は避けてください。農薬とは別の日、または別のタイミングで散布してください。

その他の資材については、お使いの農薬名をお知らせいただければ個別にお答えします。

時期別の使い方(育苗〜収穫)

記載の数値はQS agriの標準的な目安です。圃場や品種によって調整が必要な場合があります。

窒素を切らないと花芽分化は早まりませんか?

窒素を切らなくても、花芽分化を早めることはできます。窒素を切る方法は苗を弱らせるリスクがあるため、QS式では「株の中の糖(炭素)を増やす」ことで花芽分化を促します。

① 土台づくり(育苗期)

  • 朝夕はしっかり光を当て、遮光は真昼だけにして光合成量を確保
  • 葉面散布(QS-B3・QS-B4・YMC-E・Si)で糖の消耗を抑える

② 仕上げ(定植予定日の1か月前から)

  • QS-H3を300倍希釈で7日に1回、計4回程度葉面散布
定植時のドブ漬けはどうやればよいですか?
  1. トロ船に水を張る
  2. 葉面散布キット(QS-B3・QS-B4・YMC-E・Si)と楽農美人を1000倍に希釈し、よくかき混ぜる
  3. ポットをトレーごと浸し、ポットの表面が湿るまで浸す
  4. 引き上げたらすぐに定植する

よくある失敗

  • 濃くしすぎる → 根に負担がかかります。1000倍を守ってください
  • 長く浸けすぎる → 根が酸欠になる原因になります
  • 浸けてから時間をおく → 効果が落ちます
定植後、ECはどのくらいから始めればよいですか?

定植直後に濃い肥料を与えると根を傷めます。EC 0.4から始め、10日ごとに段階的に上げ、EC 1.1に達したら栽培終了まで維持します。

9月20日に定植した場合の例:

期間EC
9月30日〜0.4
10月10日〜0.6
10月20日〜0.8
11月1日〜1.1(以降維持)

1株あたりの灌水量の目安は、9月 150ml → 10月 120ml → 11月 100mlです。

灌水肥料の希釈倍率を教えてください。

タンクの容量(100L・200Lなど)や配合パターンによって倍率が変わります。詳しい早見表をご用意していますので、お問い合わせいただければ資料をお送りします。

QS-BH1とQS-BH2の配合比はどう変えればよいですか?
時期BH1 : BH2理由
栽培初期(株づくり)6:4 〜 7:3リン酸とアンモニア態窒素が必要
果実期4:6 〜 3:7カリと硝酸態窒素が必要

研究では、実をつける時期にアンモニア態25%・硝酸態75%の割合にしたとき、光合成速度が最も高くなり、収量が最大8割以上増えたという報告があります。

育苗中、根は多ければ多いほど良いのですか?

必ずしもそうではありません。ポットの中で根が増えすぎると、根が巻いて定植後の活着が悪くなるなどの問題が出ることがあります。根の量だけでなく、ポット受けのタイミングや切り離しの時期とあわせて管理することが大切です。

生育トラブル・高温・病害対策

葉の色が悪いのですが、肥料が足りないのでしょうか?

肥料の量ではなく、土や培地のpHが原因のことがよくあります。

pHが適正範囲(目安:5.5〜6.0程度)から外れると、肥料は足りていても鉄などの微量要素が吸収されにくくなり、葉色の悪化や生理障害につながります。ここで肥料を足すと、かえって濃度障害を招くこともあります。

まず確認していただきたいこと

  1. 酸度計でpHを測る
  2. 酸度計が正しく測れているか確認する(年数がたつと誤差が出るため、定期的な校正や買い替えをおすすめします)
  3. pHに問題がなければ、施肥量やECを見直す
高温対策は遮光と換気だけでは足りませんか?

足りないことが多いです。高温対策で大切なのは、株の中の糖を減らさないことです。高温は次の4つの理由で糖を奪います。

  1. 夜温が高いと呼吸が増え、夜の間に糖が消費される
  2. 日中の水分ストレスで気孔が閉じ、光合成が落ちる
  3. 高温と強い光で活性酸素が発生し、葉緑体が傷む
  4. 地温が上がると土の中の硝酸態窒素が増え、それを体内で使うときに糖が消費される(研究段階)

対策

  • 元肥を減らす、またはなくして硝酸態窒素がたまりすぎないようにする
  • 窒素はアミノ酸の形で補給する(QS-B3・QS-B4)
  • 有機酸ミネラルカルシウム(YMC-E)で糖の消耗を抑える
  • 飽差を適正に保ち、気孔が閉じないようにする(飽差管理アプリで確認できます)
炭疽病・萎黄病・連作障害が毎年出ます。どうすればよいですか?

根本の原因は、土の中の微生物のバランスが崩れていることにあると当社は考えています。化学肥料だけを続けると特定の微生物しか生き残れず、病原菌が広がりやすくなります。楽農美人を次の4つのタイミングで使うことをおすすめします。

タイミング使い方
定植前(最重要)原液 10L/反を水で薄めて圃場全体に散布
定植時1000倍希釈液でドブ漬け
定植後(週1回)500mL/反を1000倍以上に薄めて灌水
農薬散布時(毎回)1000倍で農薬に混ぜて散布

土壌消毒をした場合は、消毒後に微生物を戻す管理が特に重要です。

飽差管理(飽差管理アプリ)

飽差とは何ですか?なぜ温度・湿度だけでは不十分なのですか?

飽差は「空気があと何g水蒸気を含めるか」を1m³あたりで表した値(g/m³)です。同じ湿度70%でも、気温が高いほど空気は乾いた状態になります。つまり温度と湿度を別々に見ても、株が乾燥ストレスを受けているかはわかりません。

飽差が大きすぎると気孔が閉じて光合成が止まり、小さすぎると蒸散が進まず、養分(特にカルシウム)の吸収が落ちたり病気が出やすくなったりします。

イチゴに適した飽差はどのくらいですか?

当社アプリでは3〜6 g/m³を適正範囲としています。

飽差状態対応
0〜3 g/m³高湿度除湿・換気
3〜6 g/m³適正現状を維持
6〜10 g/m³許容範囲(やや乾燥)加湿を検討
10〜15 g/m³低湿度(注意)加湿・細霧・遮光
15 g/m³以上低湿度(危険)すぐに対処が必要

晴れた日の昼前後は飽差が大きくなりやすいため、特に注意して確認してください。

アプリの記録は、どう栽培に活かせばよいですか?
  • 毎日同じ時間帯に記録する:日ごとの変化や対策の効果を比べやすくなります
  • 写真を一緒に残す:数値と株の様子(葉の張り、色、草勢)を結びつけて振り返れます
  • 「適切率」を見る:記録のうち3〜6 g/m³に収まった割合です。換気や加湿のやり方を変えたときに、効果があったかを数字で確認できます
  • 前年比較を使う:今年と去年の同じ月を、平均飽差・適切率・グラフ・写真で並べて比べられます。「去年のこの時期はどうだったか」を次の作で活かせます
料金・対応端末・解約方法は?
  • 料金:月額300円(最初の7日間は無料)。無料期間終了の24時間前までに解約すれば料金はかかりません
  • 対応端末:iPhone・iPad(iOS 15.1以降)。App Storeからダウンロードできます。Android版は2026年10月中のリリースを目指して準備中です
  • 解約:iPhoneの「設定」→ お名前 →「サブスクリプション」から解約できます。アプリを削除しただけでは解約されません
記録データはどこに保存されますか?機種変更したら消えますか?

記録データはお使いの端末の中だけに保存され、当社のサーバーには送信されません。そのため、アプリを削除すると記録も消えますのでご注意ください。

機種変更のときに記録を引き継げる機能は、現在準備中です。

イチゴ栽培コンサルティング

どんなことを相談できますか?

「土壌改良」「栽培技術」「設備・環境」の3つの視点から、圃場ごとの課題を一緒に整理して改善します。

  • 土壌改良:pH調整、肥料の選び方と量
  • 栽培技術:灌水、施肥、摘葉・剪定、病害虫対策
  • 設備・環境:温度・湿度(飽差)・光の管理

成果は栽培マニュアルとしてまとめるので、翌年以降も自分で再現できます。

申し込みから支援までの流れを教えてください。
  1. 無料相談(30分・Zoom):毎週月曜 19:00〜21:00、代表の桜間が現状と課題を伺います
  2. プランの決定:基本プランか充実プランを選んでいただきます
  3. 定期支援:訪問またはZoomで施肥を調整し、日々の疑問はLINEで相談できます
  4. 改善レポート・マニュアル:実施内容と結果をまとめてお渡しします

無料相談の前に、特別に準備していただくものはありません。今のお困りごとをそのままお聞かせください。

料金はいくらですか?
プラン月額(税抜)内容
基本プラン50,000円月1回の訪問またはZoom、施肥調整、LINE相談、改善レポート
充実プラン100,000円月2回の訪問またはZoom、施肥調整、LINE相談、改善レポート

内容に応じて有料オプション(+30,000円〜+200,000円)もご用意しています。

  • 契約期間:1年間です。途中解約は原則として承っておりません。
  • 訪問時の交通費:関西2府4県(大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山)は無料です。それ以外の地域は別途ご相談ください。
初心者や、遠方の生産者でも依頼できますか?

はい。初心者の方から、収量・品質をさらに上げたい方、今のやり方を見直したい方まで対応しています。Zoomでのオンライン支援もできるため、遠方の方もご利用いただけます。

訪問は関西2府4県が対象です。それ以外の地域も、交通費をご負担いただければ訪問できる場合がありますので、ご相談ください。

ご購入について

どこで購入できますか?

Yahoo!ショッピング、Amazon、BASEの各オンラインストアで購入できます。

送料や配送日数はどのくらいですか?
  • 送料:商品の重さによって異なります。ご注文時に各ストアの画面でご確認ください。
  • お届け日数:ご注文から1〜2日程度でお届けしています(地域や時期によって前後する場合があります)。
返品・交換はできますか?

はい、受け付けています。基本的には未開封の商品で、到着後7日以内にご連絡いただいたものが対象です。詳しい条件はご購入いただいたストアの規定によって異なります。

商品の破損や、ご注文と異なる商品が届いた場合は、お手数ですが商品の写真を添えて、ご購入いただいたストアまたは当社までご連絡ください。

商品はどのように保管すればよいですか?

液肥・粉末・楽農美人のいずれも、直射日光を避け、湿気の少ない冷暗所で保管してください。使用後はふたをしっかり閉めてください。

この条件で保管していただければ、2〜3年は問題なくお使いいただけます。

大口注文や、JA・生産部会単位での導入の相談はできますか?

はい、対応しています。面積が大きい場合や、JA・生産部会など複数の生産者でまとめて導入を検討される場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。

※ 掲載している希釈倍率・EC・灌水量などの数値は当社の標準的な目安です。圃場や品種、天候によって最適な値は変わります。

ここにないご質問や、ご自身の圃場に合わせた使い方のご相談はお気軽にどうぞ。
メール:sherpa@qsagri.co.jp