定植後いきなり濃い肥料はNG【苺栽培】正しいEC引き上げの手順

QS式栽培の紹介(肥料の使い方)

定植、進んでいますか?

定植後の灌水管理、実は多くの方が「とりあえず決まった濃度で」灌水してしまいがちです。ですが、これには2つの見落としがあります。1つは、濃度を上げるタイミング。もう1つは、BH1とBH2の配合比率です。

今日は、この2つについて順番にお伝えします。

いきなり濃くしてはいけない理由

定植は、苗にとって環境が大きく変わる、大きなストレスがかかるタイミングです。ここでいきなり濃い肥料を与えてしまうと、根がその変化についていけず、かえって生育を乱してしまうことがあります。

QS栽培では、灌水のEC値を段階的に引き上げていく方法を推奨しています。具体的には、最初はEC0.4から始めて、10日間ごとに20%ずつ引き上げ、最終的にEC1.1でフラットにします。

例:9月20日に定植し、10日後に発根した場合

9月30日〜 EC 0.4(10日間)
10月10日〜 EC 0.6(10日間)
10月20日〜 EC 0.8(10日間)
11月1日〜 EC 1.1(栽培終了まで維持)

これは、日照や温度を徐々に慣らす「順化」という考え方と同じです。急激な変化による萎れや枯れを防ぐことが目的です。

灌水量の目安(1株あたり・少量多灌水)

  • ・ 9月:150ml
  • ・ 10月:120ml
  • ・ 11月:100ml

BH1とBH2、ずっと同じ比率で使っていませんか?

ここからが、今日一番お伝えしたいポイントです。QS灌水スタートキットのQS-BH1とQS-BH2、基本的には1対1で使用しますが、実はこれ、栽培のステージによって比率を変えるべきなんです。

栽培初期:BH1を多めに

栽培の初期は、リン酸が特に必要になる時期です。この時期は、リン酸を多く含むBH1の比率を高めます。目安は6対4、あるいは7対3です。

果実期:BH2を多めに

果実ができ始めると、今度はカリが必要になります。この時期は逆に、BH2の比率を高めます。目安は4対6、あるいは3対7です。

栽培のステージに応じて必要な栄養素を変えられるように、あえて2種類の資材に分けてあります。これは他にはあまりない設計です。ずっと1対1のまま使い続けている方は、この機会に、栽培ステージに合わせた比率の見直しを検討してみてください。

灌水の実務ポイント

① タンクは2つに分ける

QS肥料は濃度が高いため、リン酸とカルシウムが結合してしまいます。ですので、肥料タンクとカルシウムタンクに分けて使用してください。

② 肥料選びに迷わなくていい

QS-BH1・BH2は肥料の5大要素と微量要素をバランス良く含んでいるので、この灌水セットだけで基本的な肥料は十分に賄えます。肥料のことであれこれ迷う必要がなく、管理に集中していただけます。

QS灌水スタートキット(2タンク)

まとめ

  • ✅ 定植後の灌水はEC0.4から始め、10日ごとに20%ずつ引き上げ、最終的にEC1.1にする
  • ✅ BH1・BH2の比率は1対1で固定せず、栽培初期はBH1を、果実期はBH2を多めに
  • ✅ 肥料タンクとカルシウムタンクは必ず分ける

この2つを意識するだけで、定植後の立ち上がりが変わってきます。

実際にやってみて判断に迷うこともあると思います。そんな時は無料相談も承っています。

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それでは、次回の記事でお会いしましょう。QS agriの桜間でした。

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