苺のランナーが出にくい!お困りの苺農家さんが今やるべき対策

QS式栽培の紹介(肥料の使い方)

こんにちは、QS agriの桜間です。

収穫もそろそろ終わりに近づいてきて、これからの時期、イチゴ農家さんが気になってくるのが「ランナー管理」ではないでしょうか。来シーズンの苗をしっかり確保するために、今の時期の管理がとても重要になってきます。今日は、「ランナーがなかなか出てこない」「出るのが遅い」とお困りの方に向けて、原因と対策を順番にご説明します!

ランナーが出るための4つの条件

まず最初に、ランナーが出るための条件を整理しておきましょう。ランナーの発生には、大きく4つの条件が関係しています。

☀️ 日長

14時間以上

🌡️ 気温

25℃前後

🌿 親株の栄養状態

良好であること

🌸 花芽分化

終わっていること

ランナーが出ない時は、このどれかが満たされていない可能性が高いんですね。では、一つずつ見ていきましょう。

原因① 日長が足りていない

ハウス内で遮光していたり、曇天が続いたりして、思ったより日長が確保できていないことがあります。イチゴのランナー発生には、1日14時間以上の日長が必要です。

対策:電照で日長を延長する

LEDや白熱灯を使って、日没後から22時頃まで点灯するだけで、日長を14時間以上に揃えることができます。曇天が多い時期は特に効果的です。

原因② 温度が足りていない

ランナーが活発に出るのは気温25℃前後が理想で、20℃を下回るとランナーの発生がぐっと鈍くなります。特に高設栽培では培地が地面から離れているため、夜間の冷え込みが根に直接響きやすいんです。

対策:夜間保温を徹底する

最低気温を20℃以上に保つようにしてください。地温も18℃以上を目安に管理すると、ランナーの発生が安定してきます。

原因③ 親株の栄養状態が乱れている

「電照も保温もしているのに出ない」という場合は、栄養状態を疑ってみてください。特に多いのが窒素過多です。窒素が多すぎると葉が茂りすぎて、株のエネルギーがランナーに向かわなくなります。逆に窒素不足や、リン酸・カリが不足すると根の活性が落ちて株全体の勢いが弱まります。

対策:施肥バランスを見直す

窒素を控えめにして、リン酸・カリをしっかり効かせるイメージで管理してください。葉色が濃すぎる場合は窒素過多のサインです。

QS-B3・QS-B4の葉面散布がおすすめ

アミノ酸入り有機液肥を葉面散布してあげると、株の活力をしっかり底上げできます。アミノ酸は葉からも吸収できるので即効性が高く、今の時期の株の立て直しにとても有効ですよ。

原因④ 果実にエネルギーが取られている

収穫が続いている時期は、株のエネルギーのほとんどが果実の方に集中してしまい、ランナーにまでエネルギーが回りません。

対策:親株専用スペースを確保する

ランナー採り用の親株は、収穫株とは別に管理するのが理想です。花芽や果実を早めに除去することで、株のエネルギーをランナーに集中させることができます。

原因⑤ 根の活性が落ちている

高設栽培で特に注意したいポイントです。培地の温度が上がりすぎたり、過湿や排水不良で根腐れが起きたりすると、根の活性が著しく低下します。根が弱ると養分の吸収ができなくなるため、いくら施肥しても株に届かない状態になってしまいます。

対策:YMC-E+アミノ酸資材の葉面散布

まず排水性・通気性を確認してください。そのうえで、YMC-E(有機酸ミネラルカルシウム)とQS-B3・B4を組み合わせた葉面散布が有効です。YMC-Eは発根能力に優れており、弱った根の回復をサポートします。根が元気を取り戻すと、ランナーも出やすくなってきますよ。

原因⑥ 親株が老化・病害に罹患している

何年も同じ親株を使い続けていたり、炭疽病や萎黄病といった病害に罹患していたりすると、株自体の勢いが失われてしまいます。

対策:親株を毎年更新する

病害の有無を早めに確認して、罹患が疑われる株は早めに処分してください。新たに親株を用意する場合は、ウイルスフリーの認定苗を使うと安心です。

それでも出ない時は、資材の力を借りよう

6つを確認してみても、それでもランナーが出てこない場合は、資材の力を借りてみましょう。弊社ではQS-H3・QS-H2・QS-IPをおすすめしています。

QS-H3(花芽・脇芽の発生促進)

5種類の海藻を使用した液状肥料です。花芽や脇芽の発生を促し、脇芽による増収効果も期待できます。

希釈濃度で使い分けができます

ランナー・脇芽を出したい場合(栄養成長):400〜500倍希釈、7日に1回散布
花芽分化を促したい場合(生殖成長):100〜300倍希釈、7日に1回散布

QS-H2(徒長抑制・障害防止)

各種ミネラル・カルシウム・マイナスイオンを配合した資材。H3でランナーが出た後に徒長の傾向が見られた場合は、H2とQS-IPの混合液で抑制することができます。

⚠️ 注意事項

オーソサイド・ダコニールなどの塩素系農薬、ダイセン系統の農薬とは混合不可。高濃度での連続使用は避け、最初は試し散布で無害を確認してから使用してください。

QS-IP(浸透性向上・給肥力アップ)

野菜や果物から抽出した農業資材。根の周辺の表面張力を弱めて浸透性を高め、給肥力を向上させます。QS-H2と混合して使うことで、さらに効果を発揮します。

QS葉面散布スタートキット

YMC-E・QS-B3・QS-B4 含む

高温障害対策セット

QS-H2・QS-IP 含む

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まとめ

ランナーが出ない時のチェックリスト

  • ✅ 日長は14時間以上確保できているか(電照で補う)
  • ✅ 夜間の気温は20℃以上に保てているか
  • ✅ 窒素過多になっていないか(葉色が濃すぎないか)
  • ✅ 親株専用スペースで果実を除去できているか
  • ✅ 根腐れや排水不良がないか
  • ✅ 親株は毎年更新されているか

今の時期にしっかり準備しておくことが、秋以降の来シーズンの収量に直結します。焦らず、一つひとつ確認しながら進めていきましょう!

この時期は在庫が少なくなりやすい商品ですので、ぜひお早めにご検討ください。

それでは、次回の動画でまたお会いしましょう。バイバイ!

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