以前、BH1とBH2の比率を栽培ステージで変える、という話をお伝えしました。
今日は、その話をさらに一歩深掘りします。実は、BH1とBH2は、窒素の「量」だけでなく、窒素の「形」まで違う設計になっています。今回、この中身を初めて具体的な数字でお見せします。
動画では、図を使ってもう少し丁寧に解説しています。あわせてご覧ください。
この記事の前提について
この内容は、高設栽培・養液土耕(元肥を使用しない、または少なめに抑える栽培システム)を前提としています。土耕栽培で元肥をしっかり施用されている場合や、緩効性肥料(ロング肥料等)を使用し追肥が基本的に不要なシステムをお使いの場合は、管理の考え方が異なります。ご自身の圃場の施肥体系と異なる場合は、そのまま当てはめず、まずは現在の管理方法を踏まえてご判断いただくか、無料相談でお気軽にご相談ください。
おさらい:窒素には2つの形がある
以前もお伝えしましたが、窒素にはアンモニア態と硝酸態という2つの形があります(くわしくは窒素の種類の記事をご覧ください)。
そして、研究によって、栄養成長期はアンモニア態を、開花期・結実期は硝酸態を、イチゴがより必要とする傾向があることが分かっています。
「じゃあ、実際の肥料の中身はどうなっているの?」という疑問が浮かぶと思います。今回は、弊社のBH1・BH2の実際の数値を公開します。
BH1・BH2の窒素、実際の数字
QS-BH1:アンモニア態が優位
窒素全量12.0%のうち、アンモニア性窒素が7.9%、硝酸性窒素が4.1%です。窒素全体の約66%がアンモニア態という設計です。
QS-BH2:硝酸態が優位
窒素全量11.0%のうち、アンモニア性窒素が2.3%、硝酸性窒素が8.7%です。こちらは逆に、窒素全体の約79%が硝酸態です。
並べてみると、こうなります
| QS-BH1 | QS-BH2 | |
| 窒素全量 | 12.0% | 11.0% |
| アンモニア性窒素 | 7.9% 優位 | 2.3% |
| 硝酸性窒素 | 4.1% | 8.7% 優位 |
| 水溶性りん酸 | 36.0% 高め | ― |
| 水溶性加里 | ― | 33.0% 高め |
BH1はアンモニア優位、BH2は硝酸優位。この2つを、栽培ステージに応じて配合比率を変えて使うことで、窒素の「量」だけでなく、「形」まで、そのステージに合わせて調整できるようになっています。
なぜこの設計になっているのか
これは偶然ではありません。それぞれの資材に、狙った効果があります。
BH1:伸長を早め、花芽を多くし、花を大きくする
栄養成長期に必要とされるアンモニア態が優位になっているのは、この効果を狙った設計だからです。
BH2:細胞を横太りさせ、糖度アップ・玉太り・重量増
結実期に必要とされる硝酸態が優位になっているのは、こちらもやはり、この効果に合わせた設計だからです。
つまり、BH1・BH2という2つの資材は、リン酸・カリの比率だけでなく、窒素の形まで含めて、それぞれの目的に合わせて設計されているということです。
リン酸・カリの比率もおさらい
せっかくなので、リン酸・カリの比率も一緒に確認しておきましょう。
BH1:水溶性りん酸 36.0%
りん酸が高めで、初期の花芽形成・根の発達に重点を置いています。
BH2:水溶性加里 33.0%
加里が高めで、果実肥大・糖度向上に重点を置いています。
窒素の形、リン酸、カリ。この3つ全てが、栽培ステージに応じた設計になっているというわけです。
QS-BH1・BH2を個別に購入する
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まとめ
- ✅ BH1はアンモニア態窒素が優位(7.9%/全量12.0%)・りん酸重視(36.0%)で、栄養成長期向け
- ✅ BH2は硝酸態窒素が優位(8.7%/全量11.0%)・加里重視(33.0%)で、結実期向け
- ✅ 比率を変えるだけで、窒素の「量」だけでなく「形」まで、栽培ステージに合わせて調整できる。これがBH1・BH2を2つの資材に分けている理由
今回の内容を実際にやってみて、判断に迷うこともあると思います。そんな時は無料相談も承っています。
イチゴ栽培コンサルティングを見るそれでは、次回の記事でお会いしましょう。QS agriの桜間でした。

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