高温対策というと、遮光や換気を思い浮かべる方が多いと思います。もちろんそれも大事です。
ですが、実はそれだけでは防ぎきれない、もっと根本的な消耗が起きています。それが「糖」の消耗です。今日は、高温がなぜ糖を奪うのか、その理由と対策をお伝えします。
糖がすべてを決める
植物は光合成で糖を作り、それをエネルギー源にも、細胞壁の材料にも使います。糖が十分にある株は、元気で、収量が多く、病害虫にも強く、味も良くなります。逆に糖が不足すると、その全てが逆に働いてしまいます。
高温対策の本質は「糖を減らさないこと」です。
高温が糖を奪う4つの理由
① 夜間の呼吸
気温が高いと呼吸活性が上がり、夜のあいだに糖をどんどん消費してしまいます。
② 日中の気孔閉鎖
高温で水分ストレスがかかると気孔が閉じ、光合成そのものが低下します。
③ 細胞や葉緑体へのダメージ
高温や強い光で活性酸素が発生し、光合成の力が落ちてしまいます。
④ 地温上昇による窒素の変化(研究段階)
地温が上がると土壌微生物の活性が高まり、肥料成分が硝酸態窒素に変わりやすくなると考えられています。ホウレンソウの研究では、硝酸態窒素が多い株ほど糖の含有量が低いという関係が確認されています。
硝酸態窒素を体内でタンパク質に変える際には糖が使われるため、これが糖の消耗につながっている可能性があります。特に元肥を多く入れている圃場では、この影響が大きくなるかもしれません。
対策の考え方
これを踏まえると、対策の方向性が見えてきます。
① 元肥を減らす、あるいは無くす
QS agriが元肥を使わず追肥だけで管理しているのは、この考え方が背景にあります。土の中の硝酸態窒素をあらかじめ増やしすぎないことで、糖の浪費を抑えられる可能性があります。
② 窒素の形を変える
無機の窒素肥料ではなく、アミノ酸のような形で窒素を直接与えると、糖を使わずに植物へ届けられます。弊社のQS-B3・QS-B4は、まさにこの考え方に基づいた資材です。
③ 有機酸を使う
YMC-Eのような有機酸ミネラルカルシウムは、未消化の窒素を同化する働きを助け、糖の消耗を抑えながら、暑さへの耐性も高めてくれます。
まとめ
高温対策は、遮光・換気だけでなく「糖を守ること」がもう一つの本質です。
- ✅ 元肥を減らし、追肥中心で硝酸態窒素の蓄積を抑える
- ✅ 窒素をアミノ酸の形(QS-B3・QS-B4)で補う
- ✅ 有機酸(YMC-E)で糖の浪費を抑え、暑さへの耐性を高める
この3つが、暑さに負けない株づくりの助けになると考えています。
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それでは、次回の記事でお会いしましょう。QS agriの桜間でした。

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